SETOUCHI
OLIVE
FOUNDATION
瀬戸内
オリーブ基金
1990年代当時、日本最大規模といわれた有害産業廃棄物の不法投棄事件「豊島事件」をきっかけに、建築家の安藤忠雄氏と事件の弁護団長だった中坊公平氏の呼びかけによって設立されたNPO法人。それが、瀬戸内オリーブ基金です。瀬戸内海の美しい自然を守り、再生することを目指して2000年にスタートした活動は、数々の成果を上げながら現在も継続中です。ユニクロ・ジーユーでは、2001年より店頭での募金活動を行い、サポートを続けています。
オリーブとスナメリに込めた想い
オリーブは「これまでの20年」
地元の力で持続可能な未来をつくる、という趣旨のもと基金が設立されると、やがて多くの寄付が全国から集まりました。それを原資に、豊島の玄関口である家浦港や、廃棄物の不法投棄によって環境を破壊された国立公園周辺にオリーブの樹を植えたのが、緑化活動のルーツとなりました。香川県の県木でもあるオリーブの花言葉は「平和」と「知恵」。25年に及ぶ戦いが終わり、ようやく訪れた「平和」を守り、瀬戸内で環境保全活動を行うさまざまな団体や市民とともに「知恵」を出し合いながら、次の世代へ美しいふるさとをつないでいく。オリーブにはそんな想いが込められています。
スナメリは「これからの20年」
スナメリは、瀬戸内海に生息する小型のイルカ。自然環境の悪化によってその姿は見られなくなっていましたが、最近になって再び姿を現すようになりました。スナメリは瀬戸内海の食物連鎖の頂点に存在するため、汚染物質を体内にためやすいと言われています。彼らはいわば、瀬戸内海の豊かな自然のシンボル。多くのスナメリたちが泳ぐ光景を目にすることこそ、豊かな海が帰ってきた証なのです。そんな未来を目指して、海洋ごみの問題に真剣に取り組んでいく。スナメリには、そんな強い決意が表れています。
2020年12月末時点 募金実績
累計
募金実績
347,250,223
円
累計
植樹本数
169,850
本以上
たくさんのご支援ありがとうございました。
私たちは引き続き、活動を続けてまいります。
募金活動によるプロジェクトの支援
みなさまから寄せられた募金は、うつくしいふるさとや海を守るためのさまざまな活動をサポートするために活用されます。
「ゆたかなふるさと100年プロジェクト」
への支援
廃棄物の不法投棄によって荒廃した瀬戸内海国立公園一帯の植生を、元の豊かな状態にまで自然回復するよう手助けしながら見守る、息の長いプロジェクト。次の世代へと受け継ぎながら成し遂げなければならないことから「100年」と名付けられました。
外来種の除去・環境整備
元々の生態系を脅かしていた外来種の除去をはじめ、土地に合った樹木が成長できる環境を整え、オリーブを中心に、地域ごとの土地に合った樹木を選定し、苗木を植樹。2004年からは、のべ1,500人のユニクロ・ジーユーの従業員ボランティアが、地元の小中学生や土壌の専門家とともに、外来種除去や土地の環境整備活動に従事。ジャングルのように荒れ果てた土地が、海が見渡せるまでに整備されました。
樹木の選定、そして植樹
かつて豊島で「お花見」といえば、桜ではなくコバノミツバツツジでした。それほどまでに地元で親しまれていたにも関わらず、種がとても小さく育てるのが難しいためその数は減少。そこで、岡山大学に種から苗木へと育成してもらい、その苗木を一年間、地元の小学校に預けて毎日水やりをしてもらっています。一年後、元気に育った苗木は整備された土地に植えられ、瀬戸内海のうつくしい自然の一部となっていくのです。
活動の詳細を見る
「ゆたかな海プロジェクト」への支援
現在、地球規模で大きな問題となっている海洋プラスチックごみ。海洋汚染は、ただ海が汚れることだけにとどまりません。海に暮らす生物たちの住処や生命を奪ったり、有害な物質を体内に取り込んだ海産物を口にした人間への悪影響も懸念されています。年間800万トン以上といわれる海洋ごみの発生を抑え、海に流れたごみを回収する市民参加型の活動を、ジーユーはサポートしています。
リーダー育成プログラム
瀬戸内オリーブ基金は2009年より、高松市の4つの漁協の協力を得ながら海底に大量に沈んだごみの問題に着手。海洋プラスチックごみ問題の深刻化を受け、2019年からは直轄事業として本格的に始動。瀬戸内海エリアには海に関心を持つ環境団体が多く存在するため、力を合わせてより大きな活動として話を広げていくために、プロジェクトを推進するリーダーの育成をはじめています。
「スポGOMI」の開催
2020年は、今治市、岡山市、宇和島市、高松市、小豆島でスポーツごみ拾い「スポGOMI」を開催。2021年には高松で開催された「スポGOMI×ユニクロ」に瀬戸内オリーブ基金も参加。参加者にオリーブオイルをプレゼントしました。高松では、大学生が参加する豊島スタディツアーを開催。瀬戸内海でも深刻化する海洋ごみ問題のリアルを学びました。
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豊島で栽培されるオリーブ
廃棄物の不法投棄によって破壊された自然環境を回復させるため、オリーブを植樹することからはじまった瀬戸内オリーブ基金。植樹されたオリーブの苗木は、植えたら終わりではなく、人の手によって毎日丁寧に管理する必要があります。瀬戸内オリーブ基金は現在、地元住民の協力のもと、植樹された約600本のオリーブを管理しています。
念願の収穫
風通しの良い乾燥した土地を好むオリーブは、専門知識に基づく管理をしなければ、たちまち病気になって枯れてしまいます。地元住民の方と事務局スタッフが一丸となり、香川県による指導も受けながらオリーブの面倒を見続け、植樹から10年経った頃からようやく安定して実が収穫できるようになりました。
オリーブオイルの商品化
豊島では、1年間で約3トンほどの実が収穫できるようになりました。収穫した実は自分たちで搾油。製造されたオリーブオイルは食用の他、美容オイル、石鹸として商品化され、豊島の土産物屋で観光客向けにも販売されています。ただいま、2021年の秋に収穫されたエクストラバージンオイルを絶賛販売中です。
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助成活動
海上交易で文化や産業を育み、一万年にわたって島々や沿岸の住民に海の幸をもたらしてきた瀬戸内海は、世界有数の閉鎖性海域であり、多島美を誇る日本で最初の国立公園です。瀬戸内オリーブ基金の助成制度は、瀬戸内海周辺一帯の環境保護団体に対して、助成金を交付しています。
豊島のこころ資料館
豊島事件を語り継ぐ
豊島事件は、日本最大規模の産業廃棄物不法投棄事件であり、日本が資源循環型社会に転換する契機になりました。しかしながら、時間の経過とともに、事件の教訓は風化の一途をたどっています。この豊島事件の教訓を次世代につなげていくために、瀬戸内オリーブ基金は「豊島事件語り継ぎプロジェクト」を始動し、この度YouTube動画「すぐにわかる豊島事件」を作成いたしました。
※ユニクロのサイトに移動します
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